向上心を忘れない人に期待
学園前キャンパス教頭 伊藤 弘一
生徒にもう一度、学ぶ喜びを
池上学院高等学校には、小中学校で長らく不登校を経験した生徒、全日制高校にどうしてもなじめなかった生徒、成績不振から学校嫌いになってしまった生徒……様々な理由で学校や学習から遠ざかっていた生徒が多く在籍しています。そんな生徒たちにもう一度、学びの喜びを実感する場と機会を用意し、学力と自信をつけて巣立たせるのが、本校の教員の大切な役割です。
教員は学校の雰囲気をつくる大事な存在です。これまでの様々な経験から学校嫌いになったり、学校へ行く意味を見失ったりしていた生徒たちのために、ここ池高が自分の居場所と感じられるような雰囲気づくりを、生徒との日々の関わりのなかで実践できる人を求めています。
気持ちと技術で生徒に寄り添う
学力の差がかなり大きかったり、心の成長度合いに幅があったりする生徒たちですから、どんな教科でもひとつふたつの手持ちの教え方だけでは通用しません。生徒一人ひとりに応じて、よく行き届く教え方をつねに求めて工夫を重ねる努力が必要です。
生徒を思う気持ちは、もちろん大切ですが、単に気持ちだけでなく、教え方の技術も備わって、はじめて生徒に寄り添うことができるのだと思います。生徒への共感をベースに、多方面にアンテナを向けて研究し続ける姿勢を求めています。
「これからの通信制」を一緒に開拓
昔のような勤労者のための通信制から、新しい学び方として、あるいは学び直しの場としての通信制へと実態は変わってきました。どう生徒を教え、どう成長を促すか――可能性はまだ尽くされていないどころか、ますます発展し、新しい”学び”の先駆となりえる可能性を秘めているのが通信制高校です。
したがって、現状維持でよしとする人ではなく、向上心のある人と、ぜひ一緒に学校づくりをしていきたい――。私ども教職員はもとより、本校の生徒たちがそんな教員を強く望んでいるからです。